ニンビン日帰りツアー体験記|チャンアン舟下り・ムア洞窟と費用、ハロン湾との比較

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ハノイ滞在3日目は、ニンビンへの日帰りツアーに参加しました。

料金は1人約8,800円。

前日は世界遺産ハロン湾を訪れましたが、今回はホアルー古都、チャンアンの舟下り、ムア洞窟の展望台などを巡ります。

結果から言うと、今回の旅行で特に印象に残ったのがチャンアンの舟下りでした。

ハロン湾も素晴らしかったのですが、体験としての面白さでは、個人的にはチャンアンの方が上回りました。

ただし、最後のムア洞窟では約500段の階段に苦しめられることになります。

目次

朝7時10分集合。早朝からニンビンへ出発

この日の集合時間は朝7時10分。

ホテルの朝食は6時30分から利用できるため、急いで食事を済ませてロビーへ向かいました。

朝食は毎日おいしかったのですが、さすがに時間が短いと落ち着いて楽しむ余裕はありません。

今回は少し大型の20人乗り位のバスでニンビンへ向かいます。

車内ではガイドさんからベトナムの暮らしや経済について、いろいろな話を聞くことができました。

観光地の説明だけでなく、こうした日常生活の話を聞けるのもツアーの面白いところです。

ベトナムの平均収入と自動車事情。ガイドさんの話が興味深い

印象に残ったのが、収入と自動車についての話です。

ガイドさんによると、一般的な月収は日本円で7万円程度、そこから貯蓄できる金額は2万円程度という説明でした。

もちろん、職業や地域によって収入は大きく異なりますので、これはガイドさんから聞いた一例です。

興味深かったのは、その収入に対して自動車が非常に高価だということ。

例えば600万円の車を購入しようとすると、毎月2万円ずつ貯めても25年かかります。

日本でも自動車は高価な買い物ですが、ベトナムではさらに大きな負担になるのだと感じました。

それだけに、バイクが日常生活の足として普及していることにも納得できます。

ガイドさんは、街で走っているバイクは日本メーカーが非常に多く、特にホンダが圧倒的だとも話していました。

9割が日本メーカー、8割がホンダという数字を紹介していましたが、こちらは正式な市場統計として確認した数字ではありません。

ただ、実際に街を眺めても日本メーカーのバイクを非常によく見かけます。

日本企業がベトナムの日常生活に深く浸透していることを感じました。

ベトナムの巨大企業ビングループとVinFast

ガイドさんの話の中では、ベトナムの巨大企業ビングループも話題になりました。

ビングループは、不動産、小売、サービス、製造業など幅広い分野に事業を展開してきた企業グループです。

傘下の自動車メーカーVinFastは電気自動車を展開しており、ベトナムの自動車産業を象徴する存在の一つになっています。

ベトナムはバイクの国というイメージが強かったのですが、電気自動車の生産にも積極的に取り組んでいることを知りました。

街を観光しているだけでは分からない、ベトナム経済の一面です。

また、交通事情については、金曜日の午後などは特に渋滞しやすいという話もありました。

観光ツアーでは帰路の時間が読みにくいこともあるので、夕方以降の予定を詰め込み過ぎない方が安心です。

お土産物店への立ち寄りは、買い物のためだけではない

途中の休憩所では、お土産物店に立ち寄りました。

海外のツアーでは、こうした立ち寄りがあると、買い物を勧められるのではないかと少し警戒してしまいます。

ところが、ガイドさんから面白い説明がありました。

お土産物店への立ち寄りは、ドライバーの休憩を確保する意味もあるとのこと。

買い物をする必要はないので、ゆっくり休んでほしいという話でした。

なるほど、長時間運転するドライバーにとっては休憩が必要です。

こちらはつい観光客に向けての販売目的だと思ってしまいますが、違う事情もあるわけです。

すべてのツアーがそうだとは限らないものの、今回の説明は納得できるものでした。

ホアルー古都。ハノイが首都になる前の歴史を知る

最初に訪れたのはホアルー古都です。

ホアルーは、10世紀から11世紀にかけてベトナムの都が置かれた場所。

1010年、李朝の初代皇帝・李太祖が都をタンロンへ移したことで、現在のハノイの歴史へとつながっていきます。

前々日に訪れたタンロン皇城と、今回のホアルー古都は歴史的につながっているわけです。

別々に観光した場所が、歴史を調べることで一つにつながる。

これも旅行の楽しさだと思います。

現地では、王朝の後継者争いや権力を巡る争いについても説明を聞きました。

王家の中で息子が殺害された話など、血なまぐさい歴史も残っています。

時代も国も違いますが、権力や後継者を巡る争いには共通するものがあると感じました。

壮大な建築物だけでなく、そこに生きた人たちの歴史を知ることで、古都の見え方も変わってきます。

自転車でのどかな景色を楽しむ

ホアルー周辺では、自転車で散策する時間もありました。

ハノイ市内の激しい交通とは違い、こちらはのどかな風景が広がっています。

田園や山々を眺めながら走ると、同じベトナムでも場所によって雰囲気がまったく違うことが分かります。

都市部ではあれほどバイクが多かったのに、こちらでは周囲の景色をゆっくり楽しめます。

日帰りツアーの中にこうした時間があるのはよかったと思います。

昼食はベトナム料理。揚げ春巻きやおこげ料理が印象的

昼食はベトナム料理でした。

揚げ春巻きや生春巻き、肉料理、おこげ料理など、いろいろな種類が並びました。

ベトナム料理というとフォーやバインミーが有名ですが、それ以外にもおいしい料理がたくさんあります。

揚げ春巻きは食べやすく、香ばしさが印象的でした。

また、おこげ料理は米を使った料理でありながら、普段食べているご飯とは違う食感が楽しめます。

旅行中はツアーの食事も含めてベトナム料理をいろいろ試しましたが、全体的に日本人の口に合いやすい料理が多いと感じました。

世界複合遺産チャンアンは、なぜ評価されているのか

いよいよ、今回楽しみにしていたチャンアンの舟下りです。

チャンアンは2014年にユネスコ世界遺産に登録されました。

特徴的なのは、自然遺産と文化遺産の両方の価値が認められた「世界複合遺産」であることです。

石灰岩の山々や洞窟がつくり出す自然景観だけでなく、周辺には古代から人が暮らしてきた痕跡も残っています。

ユネスコの資料によると、この地域の洞窟では3万年以上にわたる人類の活動の痕跡が確認されています。

現在の美しい景色だけでなく、気候や海水面の変化に合わせて、人々が長い年月を生き抜いてきた場所でもあるわけです。

参考:ユネスコ世界遺産・チャンアン景観複合遺産

チャンアンの舟下りは、まるでディズニーのアトラクション

小さな手漕ぎボートに乗り、石灰岩の山々に囲まれた水路を進みます。

水面は穏やかで、周囲には緑に覆われた岩山がそびえています。

最初は景色を眺めるだけでも十分楽しかったのですが、本当の面白さは洞窟に入ってからでした。

舟がそのまま岩山の洞窟に入っていきます。

天井が非常に低い場所もあり、頭をかがめながら進まなければなりません。

暗い洞窟の中を進み、出口が見えてくると、突然明るい水辺が広がります。

そして、また別の洞窟へ入っていきます。

まるでディズニーのアトラクションのようです。

ただし、こちらは人工的に作られたものではなく、長い年月をかけて自然が形成した地形です。

この違いは大きい。

ハロン湾でも小舟に乗りましたが、チャンアンでは洞窟を何度もくぐりながら進む体験が特に印象に残りました。

正直なところ、チャンアンの方が圧倒的に面白かったと感じました。

唯一の難点は、お尻が痛くなること

チャンアンの舟下りは本当に素晴らしかったのですが、一つだけ難点があります。

長時間座っていると、お尻が痛くなるのです。

景色がどれだけよくても、後半になると座り直したくなります。

今回、持参すればよかったと思ったのが、濡れてもよい薄いエアクッションです。

軽くて持ち運びやすく、座面の硬さを和らげられるものがあれば、もっと快適だったと思います。

もちろん、使用については現地のルールに従う必要があります。

これからチャンアンの舟下りに参加する方には、景色の美しさだけでなく、長時間座ることも考えて準備してほしいと思います。

ムア洞窟の約500段。今回の旅で一番きつかった階段

チャンアンの次はムア洞窟へ。

ムア洞窟という名前ですが、観光の目玉は山頂から見下ろす絶景です。

ただし、そのためには約500段の階段を上らなければなりません。

これが本当にきつい。

前日はハロン湾の鍾乳洞と展望台で階段を上り、今日はチャンアンの舟下りも終えています。

すでに足には相当な疲労が残っています。

しかも、階段は一段一段の高さがかなりあります。

何度も立ち止まりながら、少しずつ頂上を目指しました。

途中で引き返そうかと思うほどでしたが、ここまで来たのだからと何とか上り切りました。

山頂付近には龍の像があり、その周囲からニンビンの山々や田園風景を見下ろせます。

確かに素晴らしい景色です。

しかし、帰りも同じような階段を下りる必要があります。

ここは足腰に自信がない方や、暑さが苦手な方には無理を勧められません。

景色は絶景ですが、体力的にはかなり厳しい場所でした。

ハノイに戻ってブンチャー

夕方、ハノイへ戻ってきました。

この日の夕食はブンチャーです。

ブンチャーは、焼いた豚肉と米麺を甘酸っぱいつけ汁でいただくハノイの名物料理。

フォーとは違ったおいしさがあります。

炭火で焼いた肉の香ばしさと、さっぱりしたつけ汁がよく合います。

今回はフォーを食べる機会も多かったのですが、ブンチャーもぜひ試してほしい料理です。

10月10日の夜は異常な混雑。理由は首都解放記念日だった

食事のあと、旧市街のナイトマーケットを散策しました。

すると、街はものすごい人出です。

大阪の淀川花火大会の混雑を思わせるほどで、歩くのも大変でした。

しかも、人混みの中をバイクが走っています。

これには驚きました。

あとから分かったのですが、この日は10月10日。

1954年にハノイがフランス軍から解放されたことを記念する「首都解放記念日」だったのです。

2026年は72周年で、夜9時から15分間、ホアンキエム湖、西湖、ヴァンクアン湖の周辺で記念の花火が打ち上げられました。

公式発表によると、かなり大規模なイベントだったようです。

そう考えると、あの混雑にも納得です。

ただ、こちらはすでに相当疲れていました。

花火を待って見物する気力はなく、ホテルへ戻ることにしました。

参考:2026年10月10日の記念花火の報道

Grabを呼べない!人混みから抜け出すのも一苦労

困ったのは、ホテルへ戻るための車を呼ぶことです。

周囲は人であふれ、交通規制もあったため、車に乗れそうな場所がなかなか見つかりません。

Grabを使えば簡単に戻れると思っていましたが、これほど混雑すると事情が違います。

人混みからかなり離れた場所まで歩いて、ようやく車に乗ることができました。

旅行中の移動ではGrabが便利でしたが、大きなイベントや花火大会の日には、配車アプリでも思うように移動できないことがあります。

現地の記念日やイベントを事前に調べておくことも、旅行計画では重要だと実感しました。

ホテルに戻ったあとは、ロッテマートでビールやつまみなどを購入。

この日も本当によく歩きました。

ハロン湾とニンビン、どちらがよかったか

今回、2日続けて世界遺産ツアーに参加しました。

どちらも魅力的でしたが、違いははっきりしています。

ハロン湾は、海に浮かぶ無数の奇岩を眺めるスケールの大きな景観が魅力。

ニンビンは、石灰岩の山々に囲まれた水路を小舟で進み、洞窟をくぐり抜ける体験そのものが魅力です。

料金は、ハロン湾が約10,700円、ニンビンが約8,800円でした。

ニンビンの方が安く、個人的には満足度も高かったです。

ただし、ムア洞窟の約500段の階段は、今回の旅行でも特に大変でした。

どちらか一つしか選べないなら、私はニンビンを選びます。

一方、雄大な海の景色を楽しみたい方にはハロン湾もおすすめです。

旅行先を決めるときには、景色の好みだけでなく、どんな体験をしたいかを考えるとよいと思います。

自然がつくり出した洞窟を舟で進む体験は、今回のハノイ旅行で忘れられない思い出になりました。

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