ハノイ市内観光の体験記|タンロン皇城・トレインストリート・旧市街を巡って分かったこと

ハノイ観光の初日は、ホーチミン廟や世界遺産のタンロン皇城を見学し、トレインストリートや旧市街を巡りました。

実は、旧市街は別の日に訪れる予定でした。

ところが、予定を変更してこの日に回ったため、最終的な歩数は約2万5,000歩。

歴史的建造物、街の交通事情、ベトナム料理、ドンスアン市場と、ハノイのさまざまな表情に触れた一日になりました。

目次

Grabでホーチミン廟へ

ホテルで朝食を済ませ、配車アプリのGrabでホーチミン廟に向かいました。

ハノイではGrabが便利です。

目的地をアプリで指定でき、言葉が十分に通じなくても行き先を伝えられます。

特に今回のように複数の観光地を巡る場合には、徒歩だけにこだわらず、Grabを組み合わせる方が効率的です。

最初に訪れたのはホーチミン廟。

ところが、内部の見学はできませんでした。

帰国後に調べると、2026年は9月4日から11月2日まで定期修繕のため閉館し、11月3日に再開する予定だったそうです。

現地へ行けば見学できるだろうと思っていましたが、事前確認が足りませんでした。

ホーチミン廟には定期的な修繕期間があるため、内部の見学を希望する方は、訪問前に必ず開館情報を確認した方がよいと思います。

参考:ベトナム政府・2026年のホーチミン廟修繕案内

一柱寺と歴史的な建物を見学

ホーチミン廟の周辺には、一柱寺をはじめとする歴史的な建造物があります。

一柱寺は、水面に立つ一本の柱で建物を支える特徴的な造りが印象的です。

また、周辺にはフランス統治時代の影響を感じさせる建物も残っています。

ベトナムというと、フランスの植民地支配やアメリカとの戦争の歴史を思い浮かべますが、実際に街を歩くと、そうした時代の痕跡がさまざまな場所にあります。

ただし、時間が限られている場合には、周辺の博物館や小規模な施設をすべて回ろうとすると、主要な見どころに使える時間が少なくなります。

今回の経験から、訪問先には優先順位を付けておく方がよいと感じました。

世界遺産タンロン皇城。ベトナムの歴史は想像以上に古い

次に訪れたのは、世界遺産のタンロン皇城です。

ここはベトナムの歴史を理解するうえで、非常に興味深い場所でした。

タンロン皇城は11世紀に李朝によって築かれた王城ですが、その下にはさらに古い時代の遺構があります。

ユネスコの説明によると、この一帯は約13世紀にわたり政治権力の中心として機能してきたそうです。

現地では発掘された遺構や歴史的建物を見学しました。

地中から発見された遺跡を見ると、一つの場所に異なる時代の歴史が積み重なっていることが分かります。

タンロン皇城は、地上に残る建物だけでなく、考古学的な発掘現場にも価値があります。

特に印象に残ったのが、王朝時代だけでなく、フランス統治期や戦争の時代まで、異なる歴史が同じ場所に重なっていることです。

ベトナムは中国の影響を受けながら独自の王朝を発展させ、その後フランスの支配や独立戦争、南北の分断と統一を経験してきました。

その長い歴史を思うと、現在の街の活気も、単なる急速な経済発展だけでは語れないように感じます。

参考:ユネスコ世界遺産・タンロン皇城

ハノイの交通事情は想像を超える混沌

この日、観光地そのものと同じくらい印象に残ったのが交通事情です。

とにかくバイクの数が多い。

バイクと車が、わずか10cmほどしかなさそうな隙間を縫うように走っています。

車線があるはずなのに、こちらには一定のルールで流れているように見えません。

衝突しそうな距離でも、ぎりぎりで避けながら進んでいきます。

中国などでも交通量の多い街を見てきましたが、ハノイの交通にはまた違った迫力があります。

正直、自分では絶対に運転したくありません。

それでも現地の人たちは、この流れの中で日常生活を送っています。

外から来た旅行者にとっての混乱も、そこに暮らす人たちにとっては普段の風景なのでしょう。

遠くが白く霞んで見えるハノイの空

もう一つ気になったのが、空気の霞みです。

天気がよくても、少し離れた建物が白っぽく見えます。

数km先までくっきり見渡すことが難しいような印象でした。

湿度や天候の影響も考えられますが、ハノイではPM2.5などの大気汚染も問題になっています。

その場で大気の成分を測ったわけではないので、目にした霞の原因を断定することはできません。

ただ、交通量の多さと合わせて、急速に発展する大都市の課題を感じる光景でした。

観光地を巡るだけでなく、こうした街の様子を見ることにも、海外旅行の面白さがあると思います。

トレインストリートは想像以上の迫力

続いてトレインストリートへ。

ハノイのトレインストリートは、線路沿いに住宅やカフェが並ぶ独特な場所です。

カフェで飲み物を注文し、列車が来るのを待ちました。

写真で見たことはありましたが、実際の距離感は想像以上です。

列車が近づくと音が大きくなり、目の前を通過していきます。

住宅やカフェと列車の距離が非常に近く、普段の生活のすぐ横を鉄道が走っていることに驚きました。

ただし、ここは観光施設ではなく営業中の鉄道路線です。

過去には観光客の立ち入りに対する規制が行われており、2026年にも安全対策の見直しが検討されています。

写真を撮るために線路内へ出たり、列車に近づいたりするのは危険です。

訪問する際は現地の規制と係員の指示を守る必要があります。

参考:ベトナム観光当局・トレインストリートの安全対策

予定を変更して旧市街へ

もともと旧市街は別の日に行く予定でしたが、急遽この日に訪れることにしました。

旧市街には小さな商店や飲食店が密集し、バイクもひっきりなしに走っています。

落ち着いた観光地というより、人々の生活と商売が道路にあふれ出しているような場所です。

ここで食べたかったのがバインミー。

ハノイ大聖堂近くのバインミー・ママで購入しました。

バインミーは、フランス由来のバゲットとベトナムの具材を組み合わせたサンドイッチです。

肉やパテ、野菜、香草、なますなどを挟んだ、ベトナムらしい軽食です。

フランス統治の歴史を見学した同じ日に、その文化の影響を受けた料理を食べるというのも興味深い体験でした。

味はおいしかったのですが、問題が一つ。

座る場所がありません。

暑い中を歩き回り、すでにかなり疲れていたのに、結局立ったまま食べることになりました。

観光地では食べたいものばかり調べてしまいますが、どこで食べるか、どこで休むかも大切です。

このときは心底、椅子が欲しいと思いました。

ドンスアン市場でアオザイを探す

その後はドンスアン市場へ。

ここではアオザイを探しました。

ベトナムの伝統衣装であるアオザイは、色も柄もさまざまです。

次々と商品を見せてもらいましたが、なかなか決まりません。

気が付けば1時間近く経っていました。

ようやく気に入ったものが見つかり、値段は60万ドン。

市場なので少しは値引きできるかと思い交渉してみましたが、店員さんの返答は「ノー・ディスカウント」。

結局、値引きはありませんでした。

ただし、長い時間にわたって丁寧に対応してもらえたことには満足しています。

値引きできなかったことより、納得できる品物を選べたことの方が大切でした。

市場だから必ず安く買えるとは限りません。

商品選びそのものを楽しむのも、一つの魅力だと思います。

最後はロッテマートで買い物。日本の飲み物が恋しくなる

ようやくホテル方面へ戻り、ロッテセンターやロッテマートへ向かいました。

食事や買い物には困らない便利な場所です。

ベトナム料理を楽しんだあと、なぜか日本のストロング系缶チューハイが飲みたくなりました。

ところが、ロッテマートでは見つかりません。

結局、日本の食材を扱う店(富分)まで探しに行くことにしました。

一方、ファミリーマートでは日本の麦茶を見つけました。

海外で日本の飲み慣れた商品を見つけると、妙にうれしくなるものです。

現地の食文化を楽しむことはもちろん大切ですが、疲れたときには慣れ親しんだ味が恋しくなることもあります。

1日約2万5,000歩。観光の詰め込み過ぎには注意

この日の歩数は約2万5,000歩。

歴史的建造物、タンロン皇城、トレインストリート、旧市街、ドンスアン市場、買い物と、かなりの場所を回りました。

それぞれ見どころは多く、内容としては充実しています。

しかし、暑さの中でこれだけ歩くのは想像以上に疲れました。

今回の経験から、ハノイ市内観光では次の3点が重要だと感じました。

  • 観光地間の移動にGrabをうまく利用すること
  • 旧市街ではカフェなどの休憩場所も考えておくこと
  • タンロン皇城などの見学には十分な時間を確保すること

ハノイの印象を一言で表すなら、「混沌としているのに、不思議な活気がある街」。

歴史を感じる建物のすぐそばで、人々が商売をし、バイクが走り、日常生活が続いています。

予定を変更して歩き回ったことで、そんなハノイの姿を少し理解できたように感じました。

ただし、翌日は朝から世界遺産ハロン湾への日帰りツアーです。

初日から歩き過ぎたことを、少々後悔することになります。

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