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ウイスキー好きなら一度は行ってみたい、サントリー山崎蒸溜所。
世界的にも有名なジャパニーズウイスキー「山崎」が造られている場所です。
以前から見学したいと思い、何度も抽選に申し込んでいましたが、なかなか当選しません。
そして今回、6回目の応募でようやく当選!
参加したのは「山崎蒸溜所ものづくりツアー」。料金は1人3,000円、所要時間は約80分です。
実際に参加してみると、ウイスキーの製造工程を間近に見られるだけでなく、樽ごとの原酒の違いを体験でき、最後にはおいしいハイボールの作り方まで教えてもらえました。
特に感動したのが、そのハイボール。
これまで飲んできたハイボールの中で、一番おいしいと思える一杯でした。
今回は、抽選予約の難しさから工場見学、テイスティング、限定のお土産、そして自宅でも再現できるハイボールの作り方まで、実際の体験をもとに詳しく紹介します。
山崎蒸溜所ものづくりツアーの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | サントリー山崎蒸溜所 |
| 所在地 | 大阪府三島郡島本町山崎5-2-1 |
| 参加コース | 【抽選式】山崎蒸溜所ものづくりツアー(有料・日本語) |
| 料金 | 3,000円(税込)/人 |
| 所要時間 | 約80分 |
| 予約方法 | 公式サイトからの事前抽選 |
| 主な内容 | 展示、製造工程見学、原酒の試飲、山崎のテイスティング、ハイボール体験 |
| アクセス | JR山崎駅・阪急大山崎駅から徒歩約10分 |
※料金やツアー内容、予約条件は訪問時・確認時点のものです。最新情報は公式サイトで確認してください。
6回目の応募でようやく当選!土曜日の山崎蒸溜所は予約が難しい
山崎蒸溜所の見学は、思っていた以上に予約が難しいものでした。
最初は気軽な気持ちで抽選に申し込んでいたのですが、落選、また落選。
結局、当選まで6回も応募することになりました。
せっかくなので受付の方に聞いてみると、
「土曜日は一番予約が難しいですね。10年以上勤めていますが、その状況は変わりません」
とのこと。
やはり土曜日は人気が集中するようです。
もちろん6回目で当選したというのは私個人の結果であり、実際の当選確率が6分の1というわけではありません。
ただ、週末に行きたい方は何度か応募するつもりでいた方がよさそうです。
山崎蒸溜所の抽選予約はどうすればいい?
予約はサントリーの公式サイトから行います。
抽選対象ツアーには、受付期間が設定されています。
公式案内では、次のような仕組みです。
- 抽選受付期間中に希望する日時を選んで申し込む
- 第5希望まで選択可能
- 当選者には抽選結果の案内が届く
- 当選後、期限までに本予約・決済を行う
- 本予約されなかった枠などがある場合は再抽選も実施される
ここで重要なのが、抽選受付開始と同時に申し込んでも、当選確率は上がらないという点。
公式サイトでも、受付期間中の申込順序は当落に関係しないと案内されています。
そのため、開始直後にアクセスが集中していても、慌てる必要はありません。
平日に都合がつく方は平日も候補に入れ、希望日時を幅広く設定すると参加の機会を増やせると思います。
ただし、希望日を増やすことで当選確率が具体的にどれほど上がるかは公表されていません。
【公式予約案内】
https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/
まずはウイスキー館の展示見学。鳥井信治郎の情熱に感動
当日はツアー開始まで少し時間があったため、展示をじっくり見学しました。

この展示だけでも興味深い内容が盛りだくさんです。
何より印象に残ったのは、サントリー創業者・鳥井信治郎の先見性と行動力でした。
今でこそ世界から評価されるジャパニーズウイスキーですが、当時の日本に本格的なウイスキー文化はありません。
それにもかかわらず、鳥井信治郎は「日本人の手で、日本人の味覚に合うウイスキーをつくる」という夢を実現するため、莫大な資金と長い時間が必要な蒸溜所建設に挑戦したのです。
山崎蒸溜所の歴史は1923年から
山崎蒸溜所の歴史を簡単に振り返ると、次のようになります。
- 1923年:鳥井信治郎が山崎蒸溜所の建設に着手
- 1924年:蒸溜所が竣工し、ウイスキーの蒸溜開始
- 1929年:国産本格ウイスキー「白札」発売
- 1958年:仕込み・発酵・蒸溜設備を増設
- 1963年:蒸溜釜を8基に増設
- 1987年:木桶発酵槽や直火蒸溜などを導入
- 2006年:蒸溜設備を更新
- 2023年:ウイスキーづくり100周年に向けた大改修
1923年に始まった挑戦が、100年以上続いているわけです。
ちなみに山崎蒸溜所の100周年は、1923年の建設着手を起点としています。実際の蒸溜開始は1924年です。

サントリーという名前の由来も面白い
展示を見ながら、鳥井信治郎という名前とサントリーという社名の関係にも興味が湧きました。
サントリーの名前は、「赤玉ポートワイン」に由来する太陽の「SUN」と、創業者の名字である「鳥井(TORII)」を組み合わせたものとして知られています。
単に鳥井を逆から読んだ言葉ではありません。
創業者の名前が現在の世界的なブランドにつながっていると思うと、なかなか感慨深いものがあります。
なぜ山崎に蒸溜所を建てたのか?決め手は「水」
山崎蒸溜所がこの場所に建設された理由の一つが、良質な水です。
ウイスキー造りには、麦芽や酵母だけでなく、水も欠かせません。
山崎は昔から名水の地として知られ、千利休ゆかりの水とも縁が深い場所です。
木津川、宇治川、桂川の三川が合流する地域に近く、豊かな自然と独特の気候もウイスキーづくりに適しているとされています。
見学途中には、美しい水辺の景色もありました。
水がとても澄んでいて、底まで透き通って見えるほど。
周囲の緑も美しく、ウイスキー工場というより、歴史ある庭園に来たような気分になります。
「山崎は水がいいから、この場所に蒸溜所を造った」
実際にこの景色を見ていると、その理由に納得できる気がしました。

いよいよ工場見学!同じ麦芽と水から、なぜ違うウイスキーができる?
ここからいよいよ、実際にウイスキーが造られている工場内へ。
ウイスキーの製造工程には、大きく分けて次のような流れがあります。
製麦 → 仕込み(糖化)→ 発酵 → 蒸溜 → 樽詰め・熟成 → ブレンド・製品化
原料自体はとてもシンプル。
基本となるのは麦芽と水、そして発酵に必要な酵母です。
それなのに、完成するウイスキーの味、香り、色がこれほど違う。
実際の設備を見ながら説明を聞くと、その奥深さに驚かされます。
巨大な仕込み設備と木桶発酵槽

最初に印象に残ったのは、大きな仕込み設備。
ウイスキー造りでは、粉砕した麦芽と温水を混ぜ、麦芽に含まれるデンプンを糖に変えて麦汁を造ります。
その麦汁に酵母を加え、発酵させることでアルコールや香りの成分が生まれます。
山崎蒸溜所では、木桶発酵槽も使用されています。
木の材質や微生物の働きなども、発酵の個性に関わるそうです。
普段、何気なく飲んでいるウイスキーですが、この段階からすでに香りや味を造り分けているのです。

ポットスチルの形状で香りや味が変わる不思議
そして、私が特に興味を持ったのが蒸溜釜(ポットスチル)。
工場内には、巨大な銅製の蒸溜釜が何基も並んでいます。
間近で見ると、その大きさと美しさはなかなかの迫力です。
説明によると、ポットスチルの形状や、蒸気が出ていく配管の向きが変わるだけで、出来上がる原酒の特徴が変わるとのこと。

たとえば、蒸気が上昇しやすい構造では、内部で液体に戻る成分が増え、比較的軽やかな酒質になりやすい一方、蒸気が通り抜けやすい構造では、重厚な成分も残りやすくなります。
銅との接触や加熱方法なども香味に影響するそうです。
同じ麦芽と水を使っているのに、設備の形状が違うだけで味が変わる。
何とも不思議です。
そして、こうした異なる原酒を造り分け、最終的に組み合わせていることを知り、山崎の複雑な味わいに納得しました。
熟成庫にずらりと並ぶ樽。100年の歴史を感じる光景
工場見学のもう一つの見どころが、ウイスキーの樽が並ぶ熟成庫です。

薄暗い建物の中に、数えきれないほどの樽がずらりと並んでいます。
樽の正面には蒸溜年などが記されており、新しいものから何十年も前のものまで、さまざまな樽が保管されています。
山崎蒸溜所では1924年に蒸溜が始まっており、1924年と記された最古の樽も大切に残されています。
つまり、蒸溜所には100年以上にわたる歴史を物語る樽があるのです。
ただし、1924年の樽があるからといって、そこで100年以上熟成した原酒を現在も販売しているという意味ではありません。
ウイスキーは樽の中で長い年月をかけて熟成します。
樽材から香味成分が溶け出し、酸化などによって香りや味が変化していきます。
熟成によってウイスキーの魅力が増す一方、長ければ必ずおいしくなるわけではないそうです。
樽の種類や熟成環境、原酒との相性が非常に重要になります。
山崎の100周年を記念した特別なウイスキーも販売されていましたが、こうした歴史を知ると、機会があれば記念ボトルも手に入れてみたくなります。
お待ちかねのテイスティング!原酒3種類と山崎を飲み比べ
そして、いよいよ楽しみにしていたテイスティングです。
今回のツアーでは、3種類の樽原酒と完成品の山崎を飲み比べることができました。
試飲したのは次の4種類です。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ホワイトオーク樽原酒 | バニラや木の香りを連想させる、比較的穏やかな香味 |
| ワイン樽原酒 | 果実や甘い香りを感じやすい華やかなタイプ |
| ミズナラ樽原酒 | 白檀やお香を連想させる独特の香りが特徴 |
| シングルモルト山崎 | 複数の原酒が調和した華やかで奥行きのある味わい |
※各樽原酒の一般的な特徴です。実際の香りや味わいには個体差や感じ方の違いがあります。

原酒によって色も香りもこれほど違うとは!
実際にグラスを並べてみると、色からして違います。
淡い黄金色のものもあれば、濃い琥珀色に近いものもあります。
香りもまったく同じではありません。
少し甘い香りのするもの、果実を思わせるもの、木の香りが感じられるものなど、それぞれに個性があります。
ウイスキーの知識が豊富というわけではありませんが、こうして同時に飲み比べると、違いが分かるのが面白いところです。
熟成年数を隠して飲まされたら、私には何年熟成したものかを当てることはできません。
ただ、自分の好みとしては、ある程度熟成されたものの方が角が取れて飲みやすいように感じます。
もっとも、熟成期間の長さだけでおいしさが決まるわけではありません。
樽の個性や原酒の造り方によっても違いが出るのでしょう。
結局、一番おいしいと思ったのは「山崎」
3種類の原酒をそれぞれ味わった後、最後に完成品のシングルモルト山崎を飲みました。
そして、率直に思ったのが、
「やっぱり山崎が一番うまい」
ということ。
原酒にはそれぞれ興味深い個性があるのですが、完成した山崎は香りや味のバランスがいい。
一つの個性が強く主張するのではなく、複数の味わいがうまく調和しているように感じました。
山崎は一つの蒸溜所で造られたモルトウイスキーだけを使用する「シングルモルト」ですが、その中でもさまざまなタイプの原酒を組み合わせています。
今回、原酒を飲み比べてから山崎を飲んだことで、ブレンダーの技術がいかに重要なのかを実感しました。
単に長く熟成させればおいしいというものではない。
異なる原酒をどのように組み合わせるか。
そこにウイスキー造りの技術と経験が詰まっているのでしょう。
一番感動したのはハイボール!これまで飲んだ中で最高の一杯
今回のツアーで、最も感動したのは実はこのハイボールでした。
テイスティングの最後に、案内係の方から、おいしいハイボールの作り方を教えてもらえます。
普段からハイボールは飲みますが、正直、作り方にそこまでこだわったことはありません。
ウイスキーを入れて、氷を入れて、炭酸水を注ぐ。
だいたいそんな感じです。
ところが、教えてもらったとおりに作ってみると、これがまったく違いました。
「こんなにおいしいハイボールができるのか!」
これまで飲んだハイボールの中で、一番おいしいと思いました。
山崎蒸溜所で教わった、おいしいハイボールの作り方
作り方は決して難しくありません。
- グラスいっぱいに氷を入れる。 まず氷を入れてかき混ぜ、グラスをよく冷やします。
- ウイスキーを注ぐ。 冷えたグラスに山崎を適量入れます。
- ウイスキーと氷をしっかりかき混ぜる。 この工程でウイスキーを十分に冷やします。
- 減った分の氷を追加する。 氷が溶けて隙間ができたら足します。
- 冷たい炭酸水をゆっくり注ぐ。 ウイスキー1に対して炭酸水3〜4程度が目安です。
- 最後は軽く1回だけ混ぜる。 炭酸を逃がさないよう、かき混ぜすぎないのがポイントです。
特に重要なのが、炭酸水を注ぐ前にウイスキーをしっかり冷やすこと。
ウイスキーと氷が触れると氷が溶けるため、あらかじめ十分冷やしておくことで、炭酸水を入れた後に水っぽくなりにくいそうです。
また、炭酸水を入れた後は極力かき混ぜない。
これによって炭酸が逃げにくく、爽快感のあるハイボールに仕上がります。
飲んでみると、山崎の華やかな香りと炭酸の爽快感が驚くほどよく合っています。
香りがしっかりしているのに、飲み口はとても軽やか。
ストレートで飲んだ山崎とは、また違った魅力を感じました。
今回のツアーで覚えたこの作り方は、自宅でもぜひ実践したいと思います。
いいものを教えてもらいました。
山崎蒸溜所のお土産!ノンエイジを定価8,250円で購入
見学と試飲を十分に楽しんだ後は、お土産です。
そして、ここでもうれしいことがありました。
今回の訪問時には、来場者向けの購入枠が設けられており、シングルモルト山崎のノンエイジ(700ml)を2本購入できました。
購入価格は1本8,250円(税込)。
2本で16,500円です。

山崎は人気が高く、一般の酒販店では希望小売価格より高い価格で販売されていることもあります。
それだけに、蒸溜所で希望小売価格で購入できたのはうれしいところです。
ただし、購入できる本数や対象商品は時期によって変わる可能性があります。
今回2本買えたからといって、誰でも常に2本購入できるとは限りません。
ウイスキーの購入を主目的に訪問する方は、この点に注意してください。
ノンエイジと山崎12年は何が違う?
ところで、「山崎」と「山崎12年」は何が違うのでしょうか。
今回購入したのは、熟成年数が表示されていないノンエイジ、あるいはノンヴィンテージと呼ばれる山崎です。
一方、山崎12年は、その名前のとおり12年以上熟成した原酒だけを使用して造られたウイスキーです。
両者の違いを整理すると、次のとおりです。
| 比較 | 山崎(ノンエイジ) | 山崎12年 |
|---|---|---|
| 熟成年数 | 年数表示なし | 使用する原酒はすべて12年以上熟成 |
| 原酒の組み合わせ | さまざまな熟成年数・タイプの原酒 | 12年以上の原酒を組み合わせる |
| 味わいの方向性 | 華やかで甘く、なめらか | 熟成による複雑さや深みを重視 |
| 希望小売価格(税込) | 8,250円 | 17,600円 |
| 700mlのアルコール度数 | 43% | 43% |
※掲載価格は確認時点のサントリー希望小売価格です。
山崎12年は、以前Amazonの抽選で当選したものを保管中
実は山崎12年も、以前Amazonの抽選販売で当選し、17,600円で購入したものを持っています。
ただ、こちらはまだ開けずに大切に保管しています。
せっかくの山崎12年。
何か特別なことがあったときに開封したいと思っています。
その一方で、今回手に入れたノンエイジの2本は、普段の晩酌で楽しむつもりです。
ツアーで教わったハイボールの作り方を自宅でも再現してみたい。
もちろんストレートでも楽しみたいと思います。
こうしてウイスキーの楽しみ方が増えたことも、今回の見学の大きな収穫でした。
山崎蒸溜所見学は3,000円の価値がある?
実際に体験した結論としては、3,000円でこれだけ楽しめるなら、十分に価値のあるツアーだと思います。
工場設備を見学できるだけでも興味深いですが、何より良かったのは、これまで何気なく飲んでいたウイスキーへの理解が深まったことです。
特に印象に残ったのは、次の5つ。
- 同じ麦芽や水から、製法の違いで多様な原酒が生まれること
- 蒸溜釜の形や配管の方向によって香味が変わること
- 樽の種類や熟成によってウイスキーの個性が変化すること
- 原酒を組み合わせて完成品にする技術の奥深さ
- ハイボールは作り方次第で驚くほどおいしくなること
それに、これだけの工場設備を実際に見学でき、原酒の飲み比べまでできるのは、なかなか貴重な経験です。
ただし、飲み比べにはアルコールが含まれるため、車やバイク、自転車を運転して帰る方は試飲できません。
山崎蒸溜所を訪れる際には、公共交通機関を利用するのがおすすめです。
まとめ:6回落選しても行く価値があった山崎蒸溜所
念願だったサントリー山崎蒸溜所の見学。
6回目の応募でようやく当選しましたが、実際に訪れてみると、それだけ待った価値のある体験でした。
100年以上にわたる歴史、鳥井信治郎の挑戦、巨大な蒸溜設備、静かな熟成庫。
そして、原酒の飲み比べと、これまでで一番おいしいと感じたハイボール。
ウイスキーは、単に長く熟成させるだけでなく、さまざまな原酒を造り分け、それらを組み合わせることで完成する。
それが今回、一番勉強になったことかもしれません。
それにしても、最後のハイボールは本当においしかった。
あの一杯を飲めただけでも、今回のツアーに参加した価値があったと思います。
お土産には山崎を2本購入できたので、これからは自宅でもゆっくり楽しむつもりです。
山崎12年は、もう少し先の特別な日まで取っておくことにします。
ウイスキー好きの方はもちろん、普段ハイボールを飲むという方にもおすすめしたい山崎蒸溜所。
抽選はなかなか当たりませんが、機会があればぜひ訪れてみてください。
私も、また応募してみたいと思います。
※この記事は実際に参加した際の体験をもとに執筆しています。抽選方法、販売価格、購入制限、ツアー内容などは変更になる場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。